映画「Diner」観ました。まぁ正直予告編から「あれ……?」みたいに思うところはあったけど、予想を裏切ることなく無事今期ワースト5にランクインですありがとうございました。
私漫画版しか読んでないんですけど、それでも「よく平山さん(原作者)OK出したな……」と思わずにはいられませんでした。監督の蜷川実花さんが空き放題やった結果、「こういうのが好きなやつだけついてこい!ほかは知らん」的な原作のムードガン無視の芸術作品ができあがったぽいです。「こういうの」は原作じゃなくて監督の趣味の話です。
※小説版・漫画版のネタバレを含むので注意!
点数:10点/100点
映画「Diner」基本情報
- 監督:蜷川実花
- 原作:平山夢明
- 脚本:後藤ひろひと/杉山嘉一/蜷川実花
- 製作年 2019年
- 製作国 日本
- 配給 ワーナー・ブラザース映画
- 上映時間:117分
あらすじ
孤独な女性オオバカナコは、怪しいサイトのアルバイトに手を染めたことでどん底に陥り、とあるダイナーにウエイトレスとして売られてしまう。重い鉄の扉を開けると強烈な色彩が広がるその店の店主は、以前は殺し屋だった天才シェフのボンベロ(藤原竜也)。そこは、凶悪な殺し屋たちが次から次へと現れる、殺し屋専用のダイナーだった
シネマトゥデイより引用
youtubeより引用
映画「Diner」登場人物/キャスト
- 藤原竜也:ボンベロ
- 玉城ティナ:オオバカナコ
- 窪田正孝:スキン
- 本郷奏多:キッド
- 武田真治:ブロ
- 斎藤工:カウボーイ
- 佐藤江梨子:ディーディー
- 金子ノブアキ:ブタ男
- 小栗旬:マテバ
- 土屋アンナ:マリア
- 真矢ミキ:無礼図
- 奥田瑛二:コフィ
映画「Diner」感想:正直つまらない
序盤の時点でというかもっというと冒頭で「あれ……これ大丈夫かな……」と思っていたら本当に終始辛い感じで終わってしまいました。ぶっちゃけ全然おもしろくなかったです。話が改変されまくっててちぐはぐになっているし演出も変な演出多いし……。漫画版しか読んでいない筆者が言うのもなんですが総じて「Dinerらしさ」を欠いているような印象がありました。悔しい。オオバカナコはもっとこう普通でおバカな感じがよかったよ。
以下でめっちゃ毒吐きます。
圧縮しすぎて話が全然おもんない
多種多様な殺し屋が狂った行為を繰り広げるのが面白いのにそういうの全然ない。ほとんどない。ドレイナー(洗浄屋)とかポロンとか炎眉はいなかったことになってる。コフィーの小物感も悲しい
原作版は知らないけど、ラスボスのブライズさんも魅力全然感じない。ぽっと出の人ラスボスにされてもこっちはちっとも熱くなれないよ。ラストあたりでボンペロとカナコと菊千代と3人で登場するシーンだけはかっこよかった。
演出の「違うそうじゃない」感
これは監督がどういう人か知らずに見た私も悪いかもしれないんですけどそれにしてもあれはやりすぎでは。「Diner」の魅力って見てるこっちも痛くなったりゾッとするような残虐演出(歯神経への電極はなんど見ても鳥肌竜也)だと思ってたんですけどそういうの一切なし。悲しいよ。なんかオサレにお花散らせて色彩豊かなビジュアルばかりで「そういうの見に来たんじゃないんだけどなぁ〜」感が強かったです。キャラ紹介の字もいちいち読みづらいよ。何人か読めなかったよ。一番ムカついたのは亡くなって額縁に飾られているウェイトレスたちの写真(8枚)がいちいちチャチャ入れてくるとこ。「がんばれー」とか「こわーい」とかなんなのそれどういう演出なの?終始イライラさせられました。悲しい。
もう一つだけいうと店内の雰囲気も謎。コンセプト何?勝手なイメージだけどDinerは「シンプルだけどひとつひとつのモノにこだわり抜いた上質な空間」というイメージだったので悔しい。てか全体的に暗いよ!見づらいよ!
「そこで切るの?」カットが謎
BGMやたら盛り上がったところで突然暗転して別シーン移ることが多かったのもなんとも言えませんでした。それより戦闘シーンがひどい。派手にドンパチやってると思ったらいきなり別カットに移る。どういうこと〜全部見して〜。ダイジェスト版かこれは。
ラスボス強すぎ説
演出のせいですよね。
ボンベロはどんどんボロボロになっていくのにブレイズさんはどれだけ戦っても全くの無傷。なんならボンベロの知略で爆発をダイレクトに食らったはずなのに衣装さえも無傷。帽子も衣装も髪型も最後までピッカピカ。なに、ストック持ってきたの?それか井上織姫的なあれ?わたしは拒絶したんか?
最後はちゃんと死んだみたいだけども謎でした。
なぜ生きてる
そんで同じように爆発を直撃したボンベロがなんで生きとんねん。あの局面から生き残るの無理でしょどう考えても。やるにしても事前に抜け穴なりなんなり回避できる伏線用意しといてくれないとちょっと変でしょ。菊千代もだよ。あんたぐったりしてたでしょ。一体どんな魔法使ったの。
関係ないけど菊千代のCG感すごかったですね。
スキンは格好良かった
スフレのスキン。スキンのスフレ!
窪田正孝演じるスキンはちょーかっこよかったです。髪型がマッシュウルフぽい今っぽい感じで。暴走までの流れはちょっと違和感ありの助だったけどまぁOKです。
ボンペロとスキンが戦うシーンは新旧デスノートの夜神月の激突を見ているみたいで妙に感慨深くなりました。笑
「Diner」感想まとめ 原作ファンにはおすすめできない
まとめると小説版、漫画版が好きな人にはおすすめできないかなぁ…と思いました。良くも悪くも監督の色が強く出すぎてて。小説版が好きな人は店のイメージとか固まってないからいいのかな?でもあれはちょっとやりすぎ感が否めないよ……。
監督はインタビューでこのように語っていたようですが、だからといってこれはちょっと自分色に染め上げ過ぎじゃないか……と思った一作でした。せっかくの上質なホラー作品がただのキャラ映画になってしまった。
悔しいので他の方に改めてリメイクしてほしいなぁ。藤原達也大好きなのに残念でした。
彼の主演作ってなんかこう惜しい作品が多いような気がするのは私だけでしょうか。笑
漫画版はおもしろいのでぜひ読んでみてください。
漫画版「DINER ダイナー」を無料で読む方法
7/17(水)23:59までの期間限定でコミックシーモアで漫画版ダイナーの1巻が無料で読めます。
こちらから↑のページ(DINER 無料版1巻)にアクセスできるので、右側の「無料版を読む」をタップするとそのまま漫画が読めます。会員登録などは完全に不要です。
原作版は本当に面白くてオススメなので、ぜひ一巻だけでも無料で読んでみてください。魅力のあるキャラたちと殺人ゲームが面白くて映画版の10倍楽しめるハズです。
コメント
ボンベロと菊千代が生きてると思ってる時点で…
残虐演出がよけりゃホラーでも見とけば
糞レビュー
ボンベロの名前ずっと誤字ってるし小説読んでないのに原作好きって言えんのかよ(笑)駄作はお前
正直蜷川さんについて知らなかったお前の落ち度です
子どもでも見られるようにって依頼あったみたいだし菊千代がCGなのも本物の犬ってわかると苦情来るからじゃん
想像力のない奴は死ね(笑)
糞!
平気でキャラの名前間違えてる時点でお察しなんだけどwww
ニワカは死ねカス
ボンベロと菊千代は生きていないですよ。最後に出てきたメキシコのシーンは「Day of the Dead (死者の日)」といい、亡くなった家族が故郷に戻ってくるというメキシコのお盆みたいな祝日を表しています。なのでろうそくが飾ってあったり、子供たちの顔に骸骨の絵が塗ってあるのです。メキシコ人は普段この格好はしていません。亡くなったボンベロと菊千代は死者の日にカナコのもとへ会いに来たということです。記事直した方が良いかと思います。
原作小説好きなんですけど。
漫画版読んでみたら色々と改変されてたり、内容が原作とかけ離れて稚拙で全く楽しめなかったです。
あと続編のダイナー2ではボンベロが生きてる可能性を匂わせてます。
興味があれば小説ですけど、読んでみてください。