ヤバない?
茫然自失。全身脱力。あいた口が塞がらない。あれほど“静かな”エンドロールは本当にはじめて。鑑賞後に脳内メーカーやったら間違いなく絶望で埋め尽くされていたでしょう。映画でこんなに絶望させられたのは間違いなく人生初です。こんな結末予想できるわけない。
ということでアベンジャーズインフィニティウォーを観た感想をつらつら語っていきます。
※ネタバレありの感想記事なので鑑賞後に読まれることをおすすめします。
「アベンジャーズ/インフィニティウォー」作品情報
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの作品情報です。
あらすじ
6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。
映画.comより
監督/主要キャスト
監督:アンソニー・ルッソ・ジョー・ルッソ
製作ケビン・ファイギ
キャスト
- ロバート・ダウニー・Jr.:トニー・スターク/アイアンマン
- クリス・ヘムズワース:ソー
- マーク・ラファロ:ブルース・バナー/ハルク
- クリス・エバンス:スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ
- スカーレット・ヨハンソン:ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ
- ベネディクト・カンバーバッチ:スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ
- ドン・チードル:ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン
- トム・ホランド:ピーター・パーカー/スパイダーマン
- チャドウィック・ボーズマン:ティ・チャラ/ブラックパンサー
- ポール・ベタニー:ヴィジョン
- エリザベス・オルセン:ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ
- アンソニー・マッキー:サム・ウィルソン/ファルコン
- セバスチャン・スタン:バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー
キャストが豪華すぎるんだよなあ(困惑)
スタン・リーのカメオ出演シーンはどこ?
MCUシリーズ恒例となっているスタン・リーのカメオ出演は今作でも健在。今作ではピーターが通学の時に乗っていたバスの運転手として登場しました。通学中にサノスの宇宙船を発見して学生達は大パニック。
そんな学生達に対して「宇宙船を見るのははじめてかい?」と陽気に声をかけてました(間違ってたらスミマセン!)。
「アベンジャーズインフィニティウォー」の感想
完全に傑作です。
いい意味でも悪い意味でも今年の映画シーンを代表する1作になることは間違いないかと。少なくともぼくは今まで観てきた映画の中で最も感情を振り回されました。
笑いあり・涙あり・絶望ありの濃密すぎる150分。終わってしまうのが本当に惜しい作品でした(物語的な意味でも)。
良かった点
MCUの集大成!ヒーローたちのコラボが楽しすぎる
「GOGシリーズ」も「スパイダーマンホームカミング」も観てないにわかですが(それ以外は大体観た)とにかくヒーローたちの掛け合いが楽しすぎる。「ヒーロー多すぎてついていけんわ」って声もあるでしょうが、ぼくは観ていて最高に楽しめました。
「あの人とあの人が一緒に行動しているなんて…!」という夢の掛け合いが嬉しい。クロスオーバーもの醍醐味が存分に活かされてましたね。惑星タイタンでのトニーチームのやりとりはマーベル節がこれでもかと炸裂してて笑いました。「アイアム スティーブ・ロジャース」も最高。
戦闘シーンがかっこよすぎる
ヒーローそれぞれの特性を活かした激アツすぎる戦闘シーンは今作も迫力バッチリ。前半から最終決戦までダレることなくどの戦いも楽しむことができました。とくにワカンダ決戦でのソー登場シーンはかっこよすぎて興奮のあまり泣きました。メインテーマまで流してあんなの反則でしょう…。
男のロマン、アイアンマンも今作でさらなる進化を遂げてさらに我々を熱狂させてくれましたね。トニーの意思に連動してアームキャノンにビームソードにリパルサーに自由自在に形状を変化させる最新スーツ「Bleeding Edge Armor(ブリーディングエッジアーマー)」がヤバすぎる。
今までは外部装甲を纏うことによりアイアンマンに変身していたトニーですがついに自身の肉体に装甲を宿らせるとは…。
https://ameblo.jp/akira111156/entry-12036638224.html より
社長はついに自身をアイアンマンにしてしまった。ストレンジおじさんの千手観音もシビレたぜ!
ヒーローの登場シーンもかっこよすぎる
どのヒーローがどのシーンで登場するのかわからないところもクロスオーバーものの醍醐味。今作ではキャプテンアメリカとソーのワカンダ参戦シーンがイケメンすぎた。MCUシリーズの中でも1,2を争う名シーンだったと思います。シビルウォーの大乱闘開始シーンと並びます。ソーの登場シーンはGIF画像にして永遠にリピートしたいほんと。
誰も予想できない結末
アベンジャーズ半壊しました。ロケットニュースの記事でも触れられてましたが結末の予想が的中する人は1万人に一人いればいい方ではないでしょうか。
後半10分くらい?はもうずっと心のなかで「え?え?え?なにこれ?え?」と言ってました。笑 今まで観てきたヒーローたちが塵と化していくのがあんなにつらいなんて。しばらく体に力が入りませんでした。しかしこの結末だからこそここまで大きな衝撃を生んだのであって、よくこの結末を選んだなと。素晴らしいに尽きます(どうせ生き返るしね!w)。
残念だったところ(反省会)
あんな終わり方してしまったので「こうすれば勝てた」「あいつが悪い!」という愚痴が多くなってしまいました。なので残念というか反省会です。たらればの話なのはわかってますがよく考えたら「なんで!?」って思ってしまうところが多かった。
大味だったところもある戦闘シーン
キャプテン・アメリカとブラック・パンサーとかね??ワカンダで一緒に戦わせなくても良かったのでは…と思わずにはいられなかったです(ワカンダ戦で1番活躍したのローズとファルコンでは)。良かったところでそれぞれの特性を活かした戦闘と言いましたが、戦闘スタイルが似ている人が共闘すると単調に感じてしまうのは仕方ないかも。
惑星タイタンでのサノス戦はそれぞれが自分の持ち味を最大限に活かして戦っていたのでワクワク感半端なかったけども。ワカンダ戦はソーが完全にMVPです。
スターロードまじ戦犯
こんなこと言ってもどうにもならないことはわかるのですが…今回の戦犯って完全にスターロードでは?彼が感情を抑えきれてたらガントレット奪取できたんだよね?あなたの私情で人類半分消滅しちゃったよ。こんな明確に戦犯とわかる人がいてしまっていいのだろうか。
ドクター・ストレンジがストレンジ
ストレンジおじさんもマジストレンジ。「トニー これしか道はなかった」って…。約1400万分の1の勝利パターンがガントレットを奪うパターンだったのか。それともガントレット奪取に失敗→ヒーロー半壊が正規ルートなのか。
後者が正規ルートだった場合あんなに頑張って戦っていた彼らが報われない。もしくは奪取に失敗したからトニーだけでも生き残らせなければと思いタイムストーンを渡したのか。おそらくそうだと信じたい。
そうだった場合、ストレンジは1400万個の敗北パターンの中でトニーらが奇跡を起こしてサノスを打倒してくれると信じたとも取れます。
仲間を信じて後を託すのは熱くて良い展開ですが、(それも憶測に過ぎませんが)単独作でヴィランを倒した時の時空魔法をなぜ使わなかったのかは謎が残ります。映画「ドクター・ストレンジ」のネタバレになってしまうのでここでは詳しくは言いませんが、サノスという強大な敵だからこそ活かされる技のハズなのにな…。
今後の展開をなんでもアリにしてしまう最終兵器を使ってしまった…
タイムストーンですね。 時を戻すことができるしろものです。ストレンジさんが持っていたときは活躍の機会がそこまで与えられなかったのですが(なぜ)、サノスが手にした途端にワンダが胸を引き裂かれる思いで破壊したヴィジョンを生き返らせるというチートを行使します。
時間遡行はバタフライエフェクトやシュタインズゲートのように物語の根幹に関わってくるものでない限り、ご都合主義で使われてしまいがちなイメージがあるので今後どのような展開になるのかなという懸念点が浮き彫りに。
タイムストーンで退場してしまったヒーローが復活するのは間違いないけども(ストレンジさんとかGOGとか続編決まってるし)、「じゃあなんでストレンジさんは時間遡行しなかったのか」とか思ってしまいました。サノス幼少期にまで戻るとかスティーブとトニー和解させるとか手はそれなりにあったはず…。
散々言ってますがあのラストがあってこそのインフィニティウォーです。絶望がなければ希望はない。間違いなくこの結末がベストだったと思います。ほんとすごい。
「アベンジャーズ インフィニティウォー」はMCUシリーズ未見でも楽しめる?
MCUシリーズ一切の未見の彼女が一緒に鑑賞してくれたのですが、「めちゃくちゃおもしろかった!サノスうざい!」と楽しんでくれててフィルマークスでも星5つの評価にしてました。なので未見の方でも楽しめると思います。もちろん事前に
- どんなヒーローがいるのか
- アベンジャーズはなんなのか
- アベンジャーズは現在どんな状況なのか(解散中)
- 悪役は何故やってくるのか
くらいは共有しました。他のシリーズもそうですが、今作は特にそれぞれのキャラとMCUの状況についてある程度知識がある前提で物語が進むので上記の点を知っていると迫力全開のバトルを楽しむだけではなくストーリーにもついていけると思います。
もちろん理想はMCUシリーズを観ることですが、ぼくも全作は見れてない(ハルクとマイティソー前2作・GOGシリーズ)のである程度見てれば楽しめます。とくに
- アベンジャーズ
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
- ブラック・パンサー
- マイティソー/バトルロイヤル
の4作をみておくと最高に楽しめると思います。「シビル・ウォー」と「ブラック・パンサー」は作品単体で見ても最高レベルに面白いのでぜひみてほしいです。
彼女は今作を観た後にめちゃくちゃMCUに興味を持ってくれて他の作品もみてみると言ってました。MCUの波に乗り遅れてしまったという方、今作から入ってみるのも意外とアリかもしれません…!
「アベンジャーズインフィニティウォー」の結末/ラスト
サノスの指パッチンによりアベンジャーズ半壊。生き残ったのは
- トニー
- スティーブ
- ソー
- ブルース
- ナターシャ
- ロケット
- ローディ
- オコエ
- エムバク
- ネビュラ
のみとなってしまいました。ティチャラ消滅させたのは許せん。
エンドロール後の予告
アベンジャーズ結成者のニックフューリーが久々の登場!!乗車中に突然無人の車が衝突してくると背後では飛行機がビルに突撃。側近の女性が塵と化したのを目の当たりにしたニックは無線機を取り出すが彼も塵となってしまった。
彼が手にしていた無線機のステータスは送信中となっており、しばらくするとキャプテン・マーベルのロゴが表示されて終了。
これで来年のアベンジャーズの前に公開されるMCU作品は「アントマン・ワスプ」と「キャプテン・マーベル」となりました。
後編の展開を予想する
今作で登場しなかったアベンジャーズ初期メンバーのホークアイと新参者のアントマンが鍵となりそうです。ホークアイに関してはルッソ兄弟が「彼は秘密のミッションをおこなっている」と明言しているので間違いなさそう。MCUフェーズ1のヒーローが全員生き残ったというのも意味がありそうです。
大筋の流れとしてはタイムストーンをなんとか奪還→ヒーロー復活→トニーとスティーブ和解→サノスと決戦となりそうですが、タイムストーン奪還のためにトニーとスティーブが和解するというパターンもありそう。どちらにせよ楽しみです。今作以上の絶望は避けていただきたいところ…笑
「アベンジャーズ インフィニティウォー」感想まとめ
まさに『最強の終わり』にふさわしい一作。MCU史上最も手に汗握るアクション・予想外のコラボレーションから放たれる絶妙なユーモア・観るもの全員の予想を裏切る衝撃の結末ーーー映画史に残る傑作がまた1つ生まれました。この手の作品で味方を退場させることはほとんどないからこその衝撃でしたね。見事に絶望したけど。
精神衛生上何度も見れるようなものではないですが、もう一回くらいは劇場でこの衝撃を味わってこようと思います。キャップと雷神ソーの登場シーン、俺自身がアイアンマンになってしまったトニー、千手観音を繰り出すストレンジ。そして散っていく仲間たち。つら。
熱狂と感動と絶望に溢れたあっという間の150分間でした。劇場をあんなつらい気持ちで後にするのはもう二度と味わえないんだろうなぁ…wMCUシリーズを未見の方も絶対に楽しめると思うのでぜひ観に行ってみてください!
それではお読みいただきありがとうございました!
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