12月、ぼくはとある企業のインターンの面接を受けていた。
「こんにちは、11時半からインターンの面談のお時間を頂いてるおはらと申します」
「ぁ……わかりました、そちらでお掛けになっておまちください」
受付の若い女性の怪訝な表情は一生忘れられません。
ネタ作り
12月22日、人生初の女装をしました。 そして、面接に臨みました。
結果、最終面接に進ませてくれました。
その企業はぼくがずっと気になっていた会社で、 インターンの採用面接をしていました。
ぼくは迷わず応募しました。 一度目の面接ではひたすら「働きたくない」と言っていた気がします。何故か通った。
その後課題を提示され、それも通り、次の面接。その時に一週間で何かしらのネタを作ってきてと言われました。
これまで胸を張れるような経歴が一つもないぼくをここまで拾おうとしてくれたのは本当にありがたい限りです。
ぼくは考えに考えました。ひたすらナンパ、富士山登頂、断食、サイゼリアの全メニュー制覇、公園で生活…… 結果、女装になりました。
理由は ぼくの顔が割りと女装映えしそうだったのと、受動的な行動だったからです。
ぼくはもとより他人とのコミュニケーションが苦手な内気な性格。有力だったナンパとかは考えるだけで吐き気を催すレベルでした。
そこで「ナンパするのが嫌ならナンパされればいい」という考えが閃きました。だって、それなら立ってるだけでいい。こんな簡単なことはありません。
↑僕が実際に買ったカツラ。アマゾンで買えば恥ずかしくないぞ!!
通った
結果、面接に女装していくことにしました。どうせなら社内でネタにしてもらおうと思ったのです。
そして、社長との最終面接に進ませて頂ける次第となりました。ありがたい限りです。
面接の前日、こんな夢を見ました。実際に女を装い、面接を受ける夢。 真剣な場になんでそんなふざけた格好で来たの?」「正直前の面接の時点で採用するつもりだったけど、そんな気なくなった」
最悪な朝でした。なんとか自分を奮い立たし、会社へ向かいます。 道中は意外と気になりませんでした。なんなら自分が女装しているという事実さえ忘れかけてた。
「案外楽だな」という心中でした。 しかし、会社がある駅に近づくにつれて動機がひどくなり、駅につくころには足が震えてました。本当怒られるかと思った。 そして到着。
「こんにちは、11時半からインターンの面談のお時間を頂いてるおはらと申します……」
「ぁ……わかりました、そちらでお掛けになっておまちください」
採用担当者の方が来たので全力で謝りました。ぼくを見てもなおキョロキョロしてたのがちょっと面白かったです。
笑ってくれていたので(苦笑い)なんとか首の皮は繋がりました。 行為に及んだ経緯などを聞かれ、「最後に社長との面接をしてほしい」と言われ、終わり。この面接は通った(?)。
ぼくが所属しているサークルで記念撮影してもらいました。ファッショニスタは女装してもシャレオツ!
まとめ
女装しても通るとこは通る ニット帽とマスクは最強 意外と恥ずかしくない
感想
他人の目なんて気にするな!!!
今回女装して感じたことは、「当人にとって他人なんて風景と変わらない」ってこと。自分の意識の流れをよく省みてみればわかります。
目の前を女装している人が歩いてたって、「へぇ、変なの」程度にしか思わない。それくらいなんです。どんなにへんてこなことしてようが、他人にとってはその日の話の肴になるくらい。むしろ他人の話のネタになれるということを嬉しく思うくらいがちょうどいいかもしれない。
そんな風に感じました。この学びをしっかり活かして、もっと能動的な人間になりたい。今度は女装して相席居酒屋に行ってみようと思います。
いろんな会社がある
16卒として受けていた企業の面接では「働くの大好き!!早く働きたい!!この国を変えたい”ィィィィッッ!!!ウッヒョー!!!」ばりの勢いでキラキラした目で面接に望んでいました。
改めて考えてみると面接辛いしそれこそ人と話すのも苦手な方だしなんだか自分に嘘をついて無理してたように思います。そもそも外に出たくない。
それが今回の面接では「コミュニケーションが苦手」「働きたくない」「引きこもってたい」など、面接で初めて自分の気持ちを正直に吐露した気がします。面談をした4人の方は、そんなぼくを社長との最終面接まで進めてくださいました。
正直なんでここまで進んでるのか全くわかりません。 しかし、こんな考え方の人でも門前払いせず、話を聞いてみようとする会社もあるんだなと、新しい発見になったのも事実です。こういう会社が他にもあるかはわかりません。
そもそも他の会社で働く気はありません。でも、まだここで働けると決まったわけではありません。落ちた時のために(落ちました)、一つ試そうと思っている試みがあります。
ESで企業をふるい落とす
ES(エントリーシート)。就活においてすり抜けることは許されない地獄の門。ESを2年も書くはめになるとは思いませんでした。
「私はOOです!2回生の頃に××で△△しました。結果、**ということを学びました」テンプレート通りに、企業にとって都合のいいことをつらつら書き連ねる。なんとバカバカしいシステム。何が自己PRじゃ、アホ”せめてどんな人を求めるか指針の一つくらい用意すればいいのに。
「変な人。形式は自由」とか「真面目な人。テンプレ通りでおk」とか。ゴールのない迷宮だから就活生もテンプレで抵抗するしかないのでは。
企業からしたってなんだか退屈じゃあないかな。 ぼくみたいな、ただ大学で漫然とした時を過ごし、自慢できるようなことがなにもないと、サークルとかの経験を盛りに盛ったテンプレで対抗するしかありません。
しかし、それで面接に進めたとて、また虚像の自分が顔を出すでしょう。 だったらESの時点で自分の素の心情を吐き出しちゃえばいいんじゃないか。自己PRに「人と話したくない!通勤したくない!働きたくねぇ!ゲームしたい!!」と書いてしまえばいいのではないのだろうか。
そんな内容のESだったらほとんどの企業がはねのけるでしょう。それでも救い上げてくれる企業はきっとある(かもしれない)。自分の気持ちをちゃんと伝えたうえで受け入れてくれる会社なら、どんなことも受け入れて頑張れそうではありませんか? 17卒として、改めて望む就活では、何故働きたくないのかだとかをもう少し深化させて、ESを書いてみようと思います。
「働きたくない」の一言だけだとあまりにも不可解すぎるので。
まとめのまとめ
- 他人は思った以上に自分を見ていない
- お先真っ暗
- 就活はクソ
コメント
はじめまして。
圧倒的面白さ。
これからよろしくお願いします。
id:makoto_taira
まこっちゃんさん、嬉しいコメントありがとうございます(*^o^*)
こちらこそ宜しくお願いします!!