初代サム・ライミ版スパイダーマンの誕生以降、「アメイジングスパイダーマン」に続く2度目のリブートでつにMCU(マーベルシネマティックユニバース)にスパイダーマンが合流しました。その名も「スパイダーマン ホームカミング」。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で鮮烈なデビューを果たしたトム・ホランド版スパイダーマンの記念すべき独立1作目となるホームカミング。「エンドゲーム」鑑賞後にようやく鑑賞したのでネタバレありで感想を書いていきます。
ちなみに筆者はサム・ライミ版スパイダーマンの鑑賞を30分で挫折して以来スパイダーマンはノータッチの生粋のスパイダーマン初心者です。本作がスパイダーマンデビューと言ってもいいレベルです。
スパイダーマンホームカミングの基本情報
- 監督:ジョン・ワッツ
- 製作:ケビン・ファイギ/エイミー・パスカル
- 製作年:2017年
- 製作国:アメリカ
- 配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 上映時間:133分
スパイダーマンはマーベルのヒーローの中でも一躍存在感のあるキャラクター。MCUのアベンジャーズとの共演が待望されていましたが、ついに2回目のリブートでその夢が果たされる運びになりました(MCUへの出演自体は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」が初デビュー戦)。
MCUへの合流の経緯はアメイジング・スパイダーマンまではスパイダーマンの権利をソニーピクチャーが持っていたため、MCUシリーズへの合流ができずに単独で制作されていたのが、数年前に版権をマーベルスタジオも所得し、MCUへの合流を果たしたという流れです。
スパイダーマンホームカミングのあらすじ
15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、まるで部活動のようなテンションでスパイダーマンとして活動していた。まだ若い彼の才能に気付いたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、ピーターを真のヒーローとして育てようとする。スタークに新しいスーツを新調してもらったピーターは、意気揚々と街へ乗り出し……。
シネマトゥデイより引用
スパイダーマンホームカミングの登場人物/キャスト
- トム・ホランド/ピーター・パーカー(スパイダーマン)
- マイケル・キートン/エイドリアン・トゥームス(バルチャー)
- ジョン・ファブロー/ハッピー・ホーガン
- ゼンデイヤ/ミシェル
- マリサ・トメイ/メイおばさん
- ロバート・ダウニー・Jr./トニー・スターク(アイアンマン)
- ドナルド・グローバー/アーロン・デイビス
- タイン・デイリー/アン・マリー・ホーグ
- トニー・レボロリ/フラッシュ
- ローラ・ハリアー/リズ
- ジェイコブ・バタロン/ネッド
トムホピタパがとにかくかわいい。100人以上のオークションから抜擢されたそうですが、納得でしかありません。
スパイダーマンホームカミングの感想【ネタバレあり】
80点!
面白かったです。青春群像劇。サム・ライミ版スパイダーマンが退屈すぎて途中で諦めて以来、スパイダーマンから離れていましたがアベンジャーズと合流されるとどうしたってアガる。アイアンマンはもちろん、キャップやソー、ハルクの名前が出るだけでも嬉しい。
スパイダーマンになる経緯的なカット(蜘蛛に噛まれるやつ?)はさすがに割愛されてましたね。テンポよくてよかったすね。
下町感が逆に新鮮だった
下町感がすごい。道教えてあげるとか、小悪党の退治とか。なんかRPGゲームの序盤みたいな感じがしました。トムホスパイダーマンの物語はまだまだ続くぜ!
そしてその下町感がよかった。アベンジャーズの世界の日常の輪郭が改めてくっきりとしたような。いままで規模感がバカでかい話しかなかったので、ここにきて下町感のある展開を作ってきたのはMCU全体に奥行きがでてよかった(それっぽい感じで言ってみた)。
ただし、スパイダーマンといえばどでかいスカイスクレイパーを縦横無尽に駆け巡るいわば現代版ターザンのようなイメージがあったんだけど、今作はそういった爽快なカットは少なめでした(ちょっと見たかった)。
トムホピタパの成長譚に胸熱が止まらない
3代目スパイダーマンはトム・ホランドが襲名したわけですが、これがハマっててまたよかった。
わがままやんちゃな青年が頑張る青春コメディなのかと思っていたけどスタークとの会話を重ねる中でヒーローとしての精神を獲得していく。ひと仕事終えて高層ビルの屋上に佇むピーターの姿は完全にヒーローでした。かっこよかった。
ハイテクスーツが「ファー・フロム・ホーム」がどのように活躍するかもとても楽しみ。
宿敵が好きな人の父親という展開も胸熱が止まらない
ベタかもししれませんが、筆者はあのシーンにバチーン!!と衝撃を受けました。そうきたかー悪いわーいやー悪いわー。めちゃくちゃ試練与えるじゃないですかーやだー。
宿敵が近くにいるという展開にも燃えない人はいない。もう遺伝子レベルで組み込まれていると言っても疑えない。原始時代から続く人類の狩猟本能がそうさせるのだ。
彼女宅からパーティまでの車内のシーンのヒリヒリ感は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のエレベータシーン並じゃないですか??
トニーとピーターの師弟関係にも涙が止まらない
冒頭の車に乗っているシーンでハグを拒む(恥ずかしがっている?)トニー。「ハグじゃないよどいて」みたいなセリフ言ってて面白かったですね。このシーンがエンドゲームにつながっていたと思うと涙が止まらない。
エンドゲームで興奮状態でことの顛末を語るピーターを無言で抱きしめるトニー。最高すぎる。ハグを拒んだトニーが最後にハグをする。エンドゲームの話になってしまうけどトニーの最期を看取るシーンにピーターがいたのも最高である。すべてが最高である。
正直もう少しトニーが戦うところも見たかったけどそれはちょっと違うよね。
スタンリーのカメオ出演シーンは?
おなじみのスタンリーのカメオ出演ですが、今回はスパイダーマンが街の”困りごと”の解決に奔走するシーンで出演しています。
スパイダーマンが男性が自身の車のドアの施錠に苦戦しているところを盗難していると勘違いし、拘束してしまい、口論になってしまう。このシーンでガヤを垂れる人々の一人として登場。「うるさいぞー」みたいなことを言っていた気がしますが、詳細は忘れてしまいましたすみません汗。
スパイダーマンホームカミングの結末/ラスト
リズとホームカミングのパーティに向かうためにリズの自宅に挨拶に向かうパーカー。そこで対面したリズの父親はなんと宿敵バルチャー(トゥームス)だった。トゥームスは家族を養うために闇商売をしていたのだ。
トゥームスの運転でホームカミングの会場に向かい、ピーターはなんとか正体を明かさないようにしていたがバレてしまい、「うちのビジネスにこれ以上関わると殺す」と脅迫を受けてしまう。
会場に到着したパーカーとリズだが、トゥームスがスタークインダストリーの本社の引っ越しを強襲することがわかっていたパーカーは阻止するためにトゥームスのもとへ向かう。
ピーターはトゥームスの基地に到着するが、彼の策略に陥り瓦礫の山に潰されてしまう。トゥームスは引っ越しのための飛行機への侵入を成功させ、後は物資を手に入れるだけというタイミングで復活したピーターが到着。飛行機上での壮絶な戦闘の末、ピーターが勝利。飛行機の不時着での被害も最小にとどまった。バルチャーはピーターにより拘束され、刑務所に突っ込まれる。
功績を評価されたパーカーはトニーによりアベンジャーズへの加入と新スーツをプレゼントされるが、これを拒否。「親愛なる隣人」としてまずは地元で活躍していく意向だという。
面食らうトニーを背にスタークインダストリーを去るピーター。自宅に戻ると大きな紙袋がベッドに置かれている。そこには「これは君のものだT.S」と。中にはスパイダーマンのハイテクスーツが入っていました。試着中にメイおばさんが部屋を訪れ「あんた誰!?」と驚くカットで終了。
エンドロール後の映像①刑務所にいるトゥームス
刑務所で服役するトゥームスはフェリーで取引をしていたマックと再開。マックがスパイダーマンの正体を教えるように訪ねますが、トゥームスは正体を明かさずに去っていった(偉い)。
エンドロール後の映像②キャプテンアメリカ
高校生向けのビデオロールにて「忍耐の大切な」を説くキャプテン・アメリカ。耐えきれずに「これいつまでやるの?」と問いかけて終了。Spider-Man will comingの文字が現れて終わり。
スパイダーマンホームカミングの感想まとめ:トムホピタパから目が離せない
スパイダーマンホームカミングの感想でした。アベンジャーズ補正が大きかったですが、これを機にほかのスパイダーマンシリーズも見てみようと思います。多分全然違うんだろうなぁ。
それはそうとしてまもなく「スパイダーマンファー・フロム・ホーム」も公開されるのでこちらも期待。エンドゲームのエピローグとして有終の美を飾ってくれることでしょう。個人的には大好きな俳優のジェイク・ギレンホールがMCUに合流するのが驚きすぎて。。。
今回は劇場でしっかり見るぞ!今後のトムホピタパの活躍から目が離せません。
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