ときにはただのイケメン好青年を演じたり、ときにはミステリアスな演技で観客を困惑させたり、ゾッとするような表情をしたりでかなりレベルが高い俳優さんのジェイク・ギレンホール。
「ジェイク・ギレンホール出演作に駄作なし」と信頼を置いている方も多く、彼の演技目当てに映画を見ている方も多いと思います(筆者もです)。
筆者は最初「ミッション8ミニッツ」での演技にグッときて”いい俳優さんだな〜”と思っていたらそれ以前に鑑賞してずっと記憶の片隅に残り続けていた「ドニー・ダーコ」という作品の主演を務めていたと知って表現力の幅に驚き、以来は結構な作品を追ってきました。
ミッション8ミニッツとドニー・ダーコでの振り幅は本当に同じ俳優さんとは思えません
最近は「スパイダーマンファーフロムホーム」でついにMCUの世界にも登場し、待望していたという方も多かったのでは?
逆に「スパイダーマンファーフロムホーム」での演技に興味を持って「彼の主演作品がもっと見たい」と思われた方もいると思います。
そこでこの記事はジェイクで主演作品の8割を鑑賞済みの筆者が「ジェイクで・ギレンホール主演作品」のおすすめ映画をランキング形式で紹介します。
※筆者はサスペンス/ミステリー好きなのでその点を留意してご覧ください
5位:ノクターナル・アニマルズ
スーザンはアートギャラリーのオーナー。夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――
Amazonより
あの有名デザイナーのトム・フォードが監督を務めた作品です。ジェイク×エイミー・アダムスという組み合わせだけで間違いない1作。ランキングの中でも映像の美しさが特に目を引く1作です。
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4位:複製された男
何も刺激のない日々に空虚なものを感じている、大学で歴史を教えているアダム・ベル(ジェイク・ギレンホール)。ある日、何げなく映画のDVDを観ていた彼は、劇中に出てくる俳優が自分自身とうり二つであることに驚く。彼がアンソニー・クレア(ジェイク・ギレンホール)という名だと知ったアダムは、さまざまな手を尽くして彼との面会を果たす。顔の作りのみならず、ひげの生やし方や胸にある傷痕までもが同じであることに戦慄(せんりつ)する。
シネマトゥデイより
セックスシーンが割と多い作品なのですが、初デートの女性と劇場で見てちょっと気まずい感じになるかなと思いきや「すごい映画だったね〜」と逆に和やかなムードになってくれたので個人的にはすごく思い入れのある作品です。5回くらい見ました。
ジェイクが一人二役を演じるという、まさに俺得な1作です。ジェイク好きなら間違いなくハマります。
「メッセージ」で監督を務めたドゥニ・ヴィルヌーヴの作品なのですが、後ほど紹介するプリズナーズでもメガホンを取っています。「メッセージ」の主演がノクターナル・アニマルズで共演したエイミー・アダムスというのも面白い因果ですね。
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3位:ドニー・ダーコ
マサチューセッツ州ミドルセックス。ドニー・ダーコ17歳。飛行機のエンジンが家に落ちて以来、彼の前に銀色のウサギが現れる。ウサギが告げる[28:06:42:12]、転校生の美少女、ホーキング博士、地下室の扉…。彼をとりかこむ全てが「あのこと」を告げている。28日後の世界で彼を待っているのは一体何なのか?
Amazonより
この作品もかれこれ5回くらい見たのですが何回見ても全く意味がわからなくてそれが逆に心地よくて見てしまいます。意味がわかる人は教えてほしい。
当時19歳のジェイクのキメッキメの演技もたまりません。不穏すぎる佇まいで後の「ナイトクローラー」での怪演を予感させる1作となっています。「ブロークバック・マウンテン」でヒットし始めた印象がありますが、個人的にはジェイクの伝説はここから始まっていたと思っています。ほんとこわい。
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2位:ミッション:8ミニッツ
シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。
シネマトゥデイより
どんでん返し系サスペンスアクションです。最初見たときはびっくりししました。好青年になったジェイクとヴェラ・ファーミガの掛け合いがたまりません。見る度にラスト付近で泣いてしまいます。名言もあって見るたびに力がもらえます。
尺も90分程度とコンパクトにまとまっているのもいいよね。
今作で「ジェイクいいなぁ」と思い、その後ドニー・ダーコの主演だったという事実を知ったときは椅子から転げ落ちるほどの衝撃を感じたのを鮮明に覚えています。
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1位:ナイトクローラー
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。
シネマトゥデイより
ジェイク・・ギレンホールの名を真の意味で世に知らしめた問題作。今作で”超演技派俳優”の名をほしいままにしました。とりあえず見てほしい。やばいから。「人ってこんなに人相変えられるものなの?」と驚くはずです。
とはいえ、メディアとか報道の類に一切興味がないという人が見てもそこまで面白く感じられるものではないかも。話が話なので。でも一番ジェイク・ギレンホールの良さが出ている作品は今作だと思います。
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佳作①:ブロークバック・マウンテン
1963年の夏。ワイオミング州のブロークバック・マウンテンでイニス(ヒース・レジャー)は羊番の仕事を始める。たまたま一緒に組んで仕事をしていたジャック(ジェイク・ギレンホール)との間に友情が芽生えるが……。
シネマトゥデイより
同性愛者のドラマです。正直筆者はそこまで好きではありませんが、ジェイクの演技力が評価されるきっかけの作品の一つなのでピックアップしました。穏やかなジェイクが見られます。
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佳作②:プリズナーズ
ペンシルヴェニア州で小さな工務店を営むケラー(ヒュー・ジャックマン)の幸せに満ちた日常は、何の前触れもなく暗転した。感謝祭の日、6歳の娘アナがひとつ年上の親友と一緒に外出したまま、忽然と消えてしまったのだ。まもなく警察は青年アレックス(ポール・ダノ)を容疑者として拘束するが、自白も物証も得られず2日後に釈放。刑事ロキ(ジェイク・ギレンホール)の生ぬるい対応に不満を隠せないケラーは、アレックスがふと漏らしたひと言から、彼が犯人だと確信し、自らの手で口を割らせようとする。最愛の娘を取り戻したい一心で、法律とモラルの一線を踏み越えていく父親。粘り強い捜査によって、新たな容疑者の存在を突き止めていく刑事。もがけばもがくほど混迷が深まるこの難事件の背後には、想像を絶する闇が広がっていた・・・。
Amazonより
誘拐事件を追う刑事を務めます。海外の宗教観が色濃く出ている作品なので我々にとっては刺さりにくいかも(筆者もその一人)。どちらかと言うとジェイクよりもヒュー・ジャックマンの演技が鬼気迫っててすごいです。
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番外編:スパイダーマンファーフロムホーム
あのMCUにジェイクが合流なんて誰が想像したか……。
MCUシリーズの製作が決まるたびにキャスティングの候補には上がっていたようですが(さすが!)「スパイダーマンファーフロムホーム」でついに合流しました。
「ミステリオ」としてスパイダーマンと共に新たなヴィランに立ち向かっていくとのことですが、果たしてあのジェイク・ギレンホールが演じるキャラクターがただのヒーローでいるのだろうか……?ぜひ劇場で確かめてください。
まとめ:無難に楽しめるのはミッション:8ミニッツ
いろいろ挙げましたが、誰が見ても楽しめるのは「ミッション:8ミニッツ」だと思います。どんでん返しあり、渋いアクションあり、ドラマありといろいろ盛り込まれていながら全体のバランス感が絶妙です。尺の短さも助かります。
「何から見たらいいかなぁ〜」って方はまず「ミッション:8ミニッツ」を見てその後に「ドニー・ダーコ」を見ると”本当に同じ人がやってるの??”と驚けると思うのでおすすめです。マジで豹変してます。
「ドニー・ダーコ」は「ナイトクローラー」でもいいかも。お好みでどうぞ!
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